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香港マカオOFF ド短期決戦 一撃必殺 その2

2012年01月25日 13:03

タバコを吸いながらSHIMOKOと大小のテーブルを遠巻きに眺めた。内容は大方予想通りだった。ディーラーがサイコロを振るのだが、サイコロを直接手で振るわけではない。サイコロはテーブルに置かれており、鳥かごのようなガラス製の容器がかぶさるように包んでいる。そのガラス製の容器の上に目隠しの金属製のカバーを被せ、サイコロの下の床が跳ね上がり、サイコロを振るようだ。ディーラーがカバーを被せ、机にあるスイッチを押す。サイコロの下の床が跳ね上がり、カラカラっと音がして、客が賭ける。そして、チンチンっとベルを鳴らした後に、それ以上の賭けは禁止され、カバーを外す。結果。負けた客のチップを容赦なく回収し、勝った客にはジラすように念入りにチップを数え渡している。噂では大小のディーラーも出す目を狙う技術があるらしい。実際この目で見たが、本当かどうかわからない。

その賭けるチップは各テーブルで現金を出せば交換してくれるようだ。その際ディーラーは偽造紙幣ではないか、ブラックライトのようなもので照らし、念入りに点検をしてから、念入りにチップを数え客に渡していた。親切な事に各テーブルには電光掲示板が立っていて、前10回程度のゲーム結果である、サイコロの目と大小などが表示されていた。そして、最低賭け金は200香港ドルで最高で賭けれる金額は80,000香港ドルの看板があった。客でチップが派手に増えている様子はない。賭ければ賭けるほど、ディラーに呑まれているとしか見えない。

タバコを吸い終わり、何となく移動した。SHIMOKOが少しスロットをするとの事だったので、入ってきたドアの近くまで戻り、隣でその様子をぼんやり眺めてみた。SHIMOKOは結局軽く負けた。ひと段落付いたところで、バーカウンターに行き、東洋人風の女の子が踊っているのを見ながら、タバコを吸い、二人で「一番左の子がいい」と野暮な話をしていた。

SHIMOKO「で、いくら賭けるん?」
cos@pon「5万いこうかな」
SHIMOKO「いや、ちょっと危ないで」
cos@pon「やっぱそうかな?」
SHIMOKO「ちょっと小分けにしたほうがいいで」
cos@pon「まぁリスクはデカイね」
SHIMOKO「あと、最小の200で様子見もしたほうがいいんちゃん?」
cos@pon「そうね。じゃ3万にするか」

タバコの火を消し、二人で大小のテーブルに向かった。負ければ0。歩き始めたとき「じゃ派手に散りに行きますか」と心の中で一瞬呟いた。歩く足から少し力が抜けたように感じた。しかし、すぐ「勝つために来たんだろ」と自分を励ました。大小のテーブルに付くと電光掲示板で各テーブルの結果を眺めた。大か小に賭けるわけだが、たまに大も小も負けるときがある。3つのサイのゾロ目の時。これには注意したい。だから、このゾロ目が直近で出ているテーブルで勝負しようとした。一つそのテーブルがあった。555のゾロ目が5ゲーム前に出ている。電光掲示板には555と緑色で表示されている。小はオレンジ。大は赤色。ゾロ目の後は小が4回続いていた。眺めている最中も、ゲームは進んでいた。大。小。何だかチャンスが逃げていくような気がした。

賭ける客がテーブルからいなくなり、ディーラーが両手をテーブルに置き客待ちし始めた。ゲームは進んでいない。チップに変えるどうか、悩んだ。負ければ0。漠然とした躊躇。40歳代ぐらいの女性のディーラーだった。スーパーのレジで働いていても違和感のない、ごく普通の中年女性。彼女と目が合い、俺は軽く右手を挙げて、ジーパンのケツポケットから財布を取り出した。SHIMOKOが隣で見ている。500香港ドル札を6枚出した。3000香港ドル。ディーラーに手渡そうとしたが、彼女は札を机の上に置くよう、テーブルを人差し指でチョンチョンと差した。ディーラーは何度か札の枚数を数え、テーブルに札を置いた。ライトで念入りに照らした後、注意深くチップを数え、俺に向かってチップを差し出した。チップを右手で掴んだ。チップの感覚はしっとりとしていて、少し重みのある心地の良いものだった。黒い100ドルチップが10枚。銀色の1000ドルチップが2枚。合計3000ドル。この時少し口元が笑っていたかもしれない。消えるか増えるかわからないが、夢のある肌触りがした。

もたもたするわけにもいかず、100ドルチップを1枚、小のところに置いた。ディーラーがまたテーブルをチョンチョンと指している。

SHIMOKOが「200賭けなあかんな」

苦笑いして、もう一枚黒い100ドルチップを置いた。結果は大。約2000円。負け。

次は、左手に持っていた全部のチップを大に置いた。2800ドル。約28000円。

何も思わなかった。

チンチン。ベルが鳴り。カバーが開いた。透明なサイコロは良く見えなかった。それよりディーラーの動きが全体的にゆっくりに思えた。ディーラーはサイコロを確認して、ゆっくりボタンを押している。何となく勝った気がした。そして、負けたような気もした。じっくり目を凝らし、サイコロを確認した。

5 6とサイコロの目が見えた気がした。  

右でいたSHIMOKOの顔を見た、少し笑っている。ディーラーに目を戻すと向こうからチップを払うようなしぐさをしていた。もう一度サイコロを確認した。5 6 2 で勝った。SHIMOKOに右手をこぶしにして突き出すと、SHIMOKOは組んでいた腕を解いて、拳を軽くぶつけた。この時、やっと実感した。勝ったのだ。換金したチップが手元に来て、たった2分。なぜ小にチップを置いたか、その次は大に置いたか、理由はない。ただ何となく置いただけ。5600ドルのチップを握り、そそくさとテーブルを離れ換金所へ移動した。ド短期決戦一撃必殺。作戦通りである。チップの感触を楽しみながら、換金所を探した。

SHIMOKO「ビールおごってや」
cos@pon「もちろん」
SHIMOKO「傍から見てても気持ちよかったわ」
cos@pon「一撃必殺よ。あのカウンターで飲もう」

もしかすると、勝負した時。SHIMOKOは俺より緊張していたのかもしれない。そう思うと、いくらでも奢ってやろうと思った。



次回「自信会の鉄人の性欲」(18禁)

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コメント

  1. べるじゅでぃ | URL | -

    グレイトッ・・・!!
    随所に出てくる荒木節が楽しめましたw
    あとカイジ風のトコも面白かったw

    (次回キニナル)

  2. cos@pon | URL | -

    次回乞うご期待!

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